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無言の蓄積

戸隠神社へ。400年前に手で植えた壮大な杉並木の参道を歩く。山の傾斜に差し掛かったとこから雪が深くなり、嫁のスニーカーでは登ることはできなかった。

仕方ないので、汗だくにりながら単独で奥社まで行く。足早にお参りをすませ、待機している妻と合流し帰路を急いぐ。すると突然、突風により木々に積もった雪が大量に降りかかり、ホワイトアウトの状態に。

視界ゼロ。全く身動きが取れない。いてつく空気。目をつぶり、じっとしてやり過ごす。風が続いたら危なかったとヒヤリとする。無言で歩く1km弱の道が、やけに長く感じる。

空は晴天、風はなかった。後ろを振り返ると、他には誰もそんな目にはあっていない。個人的には歓迎されたんだと前向きに考えたけれど、いずれにせよ軽装で冬山の霊場に入ってはいけない。

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