Skip to content

月: 2019年11月

CASEY CASEY

買物が目的で旅に行くことはないが、思いがけない出会いでワクワクすることが大好きだ。10年ぶりにコートを買った。

旅先で生地を買付け、パリのアトリエで一点づつ製作しているイギリス人デザイナーのブランド。大量生産はできなので生産量も少ないようだ。

この手のものはひと昔に出会っても、その時の自分では着こなせなかったと思う。経験とは時に、意外な角度から素晴らしいプレゼントをしてくれる。

型はステンカラー、ラグランスリーブでサイジングが難しい服だが、運よく私にはピッタリだ。シルエットも美しい。

インディゴにも見える絶妙な色合い、ウールリネン混紡でとてもあたたかい。何十年と経過したヴィンテージに見える。

ARTS & SCIENCE KYOTO

お酒

お酒を毎日飲まなくなってまだ久しいが、夜になると葛藤がある。そいう時は、雁屋さんのブログを読んで自分を鼓舞している。

酒は敵だ。ヘルシーなものをつまみにしてなんていうけれど、アルコールは肝臓で中性脂肪に変わるときた。やっぱりそうか。前から多少なり毎日酒を飲む人は皮膚がフワフワしていると思っていたんだ。

深酒と安酒は好きじゃないけれど、音楽聴きながら飲むお酒は最高なんだよなぁ。今日も煩悩に苛まれ夜が更けていく。

雁屋哲の今日もまた

心と境

ごとしへ5年ぶり再訪。料理は相変わらず美味しいし、メニューも魅力的なんだけれど、何かが違う。確か、以前は京都らしい小料理屋という明るい印象だったけど、より居酒屋としてカジュアルダウンしたのかな。

それも悪いわけではないけれど、料理と品のあるカウンターテーブル、店主達の風貌と接客に小料理屋としても、居酒屋としても一貫性を感じずザワザワする。

何分か置きに予約の電話が入るので、変わらず人気のお店には違いないけれど、客層も変わり、地元の人ばかりの様だった。まぁ、長くやっていればローカライズされていくのは当然か。

Kyoto

Kyoto

お店、味、おもてなしをとってもどれも素晴らしいと思うのだが、経験と歳のせいか驚きを感じにくくなった。冬の澄んだ空の中、北風に吹かれ枝だけになった落葉樹が醸しだす寂しさと似ている。

しかし、それはいい兆候で、自分の中に独創性が生まれている証拠だ。小さな変化は至る所に散らばっている。

さっぱり派の方には是非おすすめ。ごだん宮ざわ

Day

属国 日本論

そのまんまだなと思った。幕末、1854年来航したペリーが、当時の日本を見て日記に記した内容をみるだけで、この後に起きる戦争の勝敗に限らず、この時から既に対等ではない。

イギリスやアメリカなど他国の植民地支配から守るために、産業の近代化、独自のミクスチャー文化を築いた日本人は誇らしく偉業だと思うのだけれど、恵まれる代償に日本人らしさは失われてしまった。奪われてしまったとお爺ちゃん達は口を揃えていう。

歴史を知ると物事が抽象的に見え視野が広くなる。歴史を学んで未来に役立てよう。

神戸のすき焼き

残り少ない鎌倉での生活。夫婦で神戸式のすき焼きを御馳走になりに伺った。ぴかぴかの新築の家に、4、50年は使ってあろう、ちゃぶ台が静かに僕たちを出迎えてくれた。

牛脂をひき、赤身の肉を乗せ、酒で柔らかくしたところで、砂糖と醤油で味を整える極めてシンプルな料理方だが、これがまあ絶品。あまじょっぱさが堪らない。満足感で他が食べれないほど。肉を食べるための理に適った調理法だ。

おんとし85歳、人生を謳歌してきた。運が良かっただけなんて謙遜するが、運も実力のうちというのはこの方を見て正しいと思った。

戦前戦後、なんでも自分達でやってきたから、自分でやる事が基本だし、それだけの経験や知識に裏づけされた地頭の良さが話しから伝わってくる。食事に対してもとても丁寧だった。

現役時代珍しかった女性カメラマンだった奥様も関西のりもあって明るく、写真の話になると真剣だ。ぶっとい芯が通った人でないとあのオーラはでない。

歴史から料理まで勉強になった。かっこつけていてはいけない。俺たちもしっかり地に足をつけ、世の中が良くなるようにやるべきことをやろう。

米やめました

長野への引越しまでカウントダウン。来年1月5日に鎌倉を出る。仕事に集中しながら、本を読み、わずかばかりの人に会いに行く日々。

いよいよ玄米すら食べなくなった。白米は食べたいと思わない。食べなくなってから調子はすこぶる良い。マインドコントロールではなく、純粋な実感だ。

米は、精製すれば栄養価も0に等しい。江戸わずらいなんて白米が原因で起きた死に至る疾患が流行り、明治になっても国家を揺るがす大問題だったにも関わらず、150年以上経過してもまだ主食として食べているのかと思えば不思議である。人類の発展には多大な影響を与えてきたと思うけれど、せめて玄米にした方が体の為だ。

陰と陽。美味しいもの裏には悪魔がいて、魂を売った分だけ命が取られてしまう。エゴイズムであり、欲求にまみれていたのだ。それに気付いた時、目が覚める思いだった。

Detox

内臓脂肪や体重は、山で脚への負担に直結するため、今年の5月から東洋医学から食事療法など何十冊か本を読んで学んでいた。試した中でも体感を感じたのは、高城さんの本にあったデトックス方法。マイコトキシンというカビ毒が脂肪に根をはり燃焼しなくなるという話。

不調の原因となる毒と蓄積した水銀、鉛、カドミウムなどの重金属含め、クレイとクロレラで除去できるらしく、まさかと思いながら体感がある。エンジンを掃除して、吹け上がり良くなったイメージに近く、なんとなく体がだるいなぁなんてことがなくなり、まず疲れない。

そして、片鼻呼吸(ナーディ・ショーダナ)は、とても脳がクリアになり、深い集中力が続く。外部からのストレスには、モリンガと和漢方の御岳百草丸がよく効く。スーパーフードと呼吸法でアップもダウンもなく、冷静に事に当たれることは僕にとっては幸せだ。

花器

境道一さんの花器。1000°以上の高温で、長い時は2週間と忘れるぐらい長時間焼き続ける焼締。燃えた土の表情がたまらなくなった。エネルギーとモダンさを感じる。焼締の器というのは、一つ出すだけでその場が締まる。

パートナーである境知子さんの作る焼締の土瓶も手に入れたい。久しぶりに体の深部がリズムを打つ。来年は香川にある工房へ伺いたい。