買物が目的で旅に行くことはないが、思いがけない出会いでワクワクすることが大好きだ。10年ぶりにコートを買った。
旅先で生地を買付け、パリのアトリエで一点づつ製作しているイギリス人デザイナーのブランド。大量生産はできなので生産量も少ないようだ。
この手のものはひと昔に出会っても、その時の自分では着こなせなかったと思う。経験とは時に、意外な角度から素晴らしいプレゼントをしてくれる。
型はステンカラー、ラグランスリーブでサイジングが難しい服だが、運よく私にはピッタリだ。シルエットも美しい。
インディゴにも見える絶妙な色合い、ウールリネン混紡でとてもあたたかい。何十年と経過したヴィンテージに見える。